武器&武器外伝

スタンガン

何かにぶつかると、目を刺激するような強い光が視界に飛び込んでくる。
黄色や赤色、緑色や橙色、たくたんの鮮やかな色を混ぜ合わせながら、明るい光を燈していく。
その色がやけに目に映り込んで、長い時間それを見続けていると、そのまま全てを奪い取られてしまうのではないかと考えるくらいだ。

それくらいに目に映る色は鮮やかで、手の中に納めてしまおうとまで考えさせていく。
その考えを頭の中で膨らませていくと、沢山の色鮮やかな光たちが、それぞれ自由に動き回って存在を主張しているのが目に映る。
手の平にうっすらと浮いてきた水滴に反応するように、パチパチと音を立てている。
それを空へ掲げると、存在が自由になった光たちは進みたいように宙を動き回り、ずっと上へと昇っていく。

それがとても綺麗で美しいものだと、自分の身体を通じて理解することができた。
それをじっくりと感じたいが為に、手の中に収まった光の元になるものに息を吹き込んだ。
するとそれはみるみる形を成していき、身体の全身を伝ってから地に這った。

希望を抱いた空へは少しも届きやしなかった。

2008.09.05. up.