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遠い空の天空と呼ばれる場所へ

気がつくと、僕は身体が宙に浮いているような感覚を感じていた。
見慣れない光景が遠く、全体にまで広がっていて、手を伸ばすと、光を掴めそうな位置に、僕はいた。


みたこともないくらい澄んだ青い空が視界に入って、下を見ると、いつもは僕より遥か頭上にある白い雲が宙に浮いている。
これが夢なのか、それとも現実なのか、このときの僕にはそれを考えている暇さえもなく、ただ不思議な光景を目に焼き付けていた。



身体が浮いていると思えば、僕はそこにしっかりと足をついていて、一歩足を進めれば、全てが僕の後ろへ一歩下がる。
それがなんだかとても面白く思えて、僕は一歩、また一歩と足を進めていく。


この世界は、君がずっと憧れを抱いていたものなのだろうか。
傍にはいない君に向かって問いかけるように、僕はそこに足をつく。


君はこの憧れていた世界で、生きることができているのだろうか。
返答のない問いかけを繰り返しながら、全てを焼き尽くしてしまうのではないかと思うくらいの光を浴びる。



手を広げて目を閉じると、何かを伝えていくように風が身体をすり抜ける。
まるでそれは、僕のよく知っている君のようで。


それを追いかけていくと、また、君に出会えるような気がして仕方なかった。

でも、それは僕よりずっと早すぎて、僕の遥か先を進んでいく。



掴めないと分かっていても、それを追ってしまうのは、そこに君がいるという妙な確信が持てるからなのか。
それとも、ただ単に僕がそう思っているだけなのか。



その答えは、遥か先の空の向こう側へ続いている。


それを確かなものへと変えるために、僕はこの果てしない路を走り出した。

2008.06.24. up.